ハウル

 もののけさん以来、微妙に食わず嫌いなジブリ作品。見れば「面白い」とは思うんですけどね。「千と千尋」も面白かったし。
 で、ここ最近思うのは、宮崎翁は環境ビデオ風アニメ映画を作ったらどうだろうと。ストーリーとか無しで、街の風景だとかキャラの一日とかを延々やるの。ハウルの城の一日とか、ハウルとソフィーのデートとか、カブ王子の一日とか、千の湯屋での一週間とか、千と白のデート(湯屋の定休日)とかをショートショート形式で。その方が楽しいよ。監督も見る側も。

 
 意外とハウルが良かったです。声も含めて。金髪の時のナンパな男前さんは、どうしようとか思うぐらい“王子様”で楽しかった。基本的に、声のトーンが優しいよね、ハウル。
 ヒロインは、若い時はやっぱり島本須美さんにやって欲しかったなぁ。倍賞さん、がんばってらしたけど(そしてソフィー婆ちゃんはさすがに素晴らしかったけど)、少女の時に年齢が覗いてしまうのがなんとも残念。
 神木くん、さすが天才子役だ。マリクルがもう可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて(エンドレス)。
 そして、ヒン(わんこ)の原田大二郎氏。あれは氏である必要があったのか(笑)。誰でも良くないか、あれ。
 荒れ地の魔女は、魔女じゃなくなった時の可愛らしさが良かった。美輪さま、さすがですわ。もののけさんの時より、断然好き。
 
 
 色々と楽しいシーンもあり、楽しい描写もあり、ワクワクもドキドキもしたけど、あとから思い返すとムダなシーンも不明なシーンも多かったですね。
 
・なんでハウルは一人で戦場に出かけて、ぼろぼろになって帰ってくるんだろう
(一人で戦争終わらせるつもり? でも、国王の招集は拒否してたのに?
 戦争嫌いっぽいのに、自分が魔物になる危険を冒してまで戦場に行くのはナゼ?)
・ソフィーはなぜハウルの城を壊したの?
(その後、カルシファーにまた城を作らせてるし)
・“引っ越し”と称してソフィーの家に移ったけど、それまでソフィーの帽子屋ってどうなってたの?
(ソフィーが行方不明になったら帽子屋つぶれちゃったの? 空き家だったから“引っ越し”できたの?)
・カブに呪いを掛けたのは誰? なんのために呪ったの?
(サリマン先生が犯人?)
・そもそもどことどこが、なんで戦争してるの? 
(一方が王様で一方がカブの国?)
・カブが帰ったぐらいで戦争が終わるの? どんだけ有能なんだ、カブ王子。


 ちなみに、ソフィーの魔法がだんだん解けて行くのは「自分の意志を強く持って、前向きに生きていれば自然と解ける魔法」だから、荒れ地の魔女は「私には解けない」って言ったんだと解釈しました。
 だって、ハウルに「ソフィーはキレイだよ」って言われて、それまでちゃんと女の子に戻ってたソフィーが一瞬にして老婆になっちゃったでしょう? あれ、かたくなに「自分はキレイじゃない」って言ってた(思ってた)頃のソフィーに戻っちゃったからだよね?
 
 国同士の戦争というより、最初はハウルVS荒れ地の魔女、その後はハウルVSサリマンの印象が強くて、クライマックスで
「ハウルって、なんのために、どこの誰と戦ってるんだ?」
と混乱。サリマン退けるためなら別に戦場に行かなくてもよさそうだし、戦場通いを続けてたのはソフィーと出会う前からだし(子供時代の一瞬の邂逅は含まず)、だったらなぜ彼は戦場に行き、そこで誰と戦ってたんだろう。
 単に戦争が嫌いだから、どちらにも荷担せずに戦場を混乱させてただけ? それは、戦争を止めさせる手段にはならないだろう。うーむ、ナゾ。
 
 やっぱり、ハウルの城での日常とか、たまに街でデートとか、ヒンとマリクルの大冒険とか、そういう人畜無害なショートフィルムを繋いだ「ハウルのまったりした城」を続編として希望します。
 もうそういう方向で行こうよ、宮崎翁。娯楽を見せてください。
[ 2006/07/22 09:25 ] TV・ドラマ | TB(0) | CM(0)
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